松ヶ崎浄水場 | 京都1975

松ヶ崎浄水場

松ヶ崎浄水場

生まれは右京区で、左京区に引っ越してから10年くらい。何の因果か、右京区時代はすぐ側に「山ノ内浄水場」(悲しいかな取り壊し予定)、そして現在はすぐ側に「松ヶ崎浄水場」。で、生粋の左京区民ではないので、近所をまだ割と客観的に観ることができるんだけれど、いったい何なのこの異形の物体。ご近所の方々は何食わぬ顔で日々を過ごされているんだけれど……すんごいシュールな光景。前を通りかかる度に口を半開きにして眺めてしまう。まるで宇宙の彼方から舞い降りて地面に突き刺さったかのような、この変梃なコンクリートの塊に、思わず畏怖の念さえ感じてしまう。別に浄水場マニアでも何でもないので、この塊が何を目的とした施設なのかは分からないんだけれど、機能を追求した結果のこの形なのか、それとも芸術性を鑑みた結果のこの形なのか。もちろん、真実は前者のほうが圧倒的に面白いし、この形でなければならない必然性を、とことん理路整然に説いてもらいたい。でもね、ネットで検索なんて無粋なことは絶対にしたくないし、このミステリーをずっと抱いていたいという思いも、実はあるのよねー。