キャロット | 京都1975

キャロット


北山の街を見渡す。カフェ、パン屋、ケーキ屋……。改めて気付くのは、いたって普通に飯が食える店って実は全然ないってこと。もちろんロイヤルホストで済ますってのもありだけど、それじゃあなんだか味気ない。そんな中、地元の人たちに愛され続けている店がある。「キャロット」がどんな店なのかを一言で説明するのは難しい。洋食屋であり、定食屋であり、喫茶店であり、バーであり、居酒屋でもある。店内に入って一段上がると洋食屋の雰囲気を醸し出すメインのテーブル席、奥でさらに一段上がると落ち着いた黒い木目調のバー風カウンター席、さらにその背後で一段上がるとあらま、びっくり掘りごたつ!隣には和風の坪庭。メニューもこれまたびっくりで、ハンバーグ・フライ・ピラフ等の洋食メニューを始めとして、カレー、パスタ、丼物、じゃこしそご飯……。極めつけとしてししゃもの塩焼き等、酒の肴用の一品メニューまで取り揃える。決して広くはない店内であらゆる要素を貪欲に取り入れた、良い意味でバーリトゥードな飲食店。女性の店員さんだけで切り盛りされており、出てくるメニューに手抜きなし、しっかりと調理されている。定食は味噌汁・ご飯・お箸で、安心のジャパニーズスタイル。てなわけで言わずもがな、どの時間帯に行っても繁盛していて、特にランチタイムは常時満席。知ってる人は知っている、北山の美味しい「ごはんどころ」、それが「キャロット」、という〆で。

キッチンハウス キャロット
★★★★ 4.0