たつみ | 京都1975

たつみ


真っ昼間からの立ち飲み。いつものようにハイリキと冷や奴を注文。左側には甚平姿の外人さん。タッパがあって、恰幅のいい、なんとも立派な出で立ち。ちょいと片言で「升酒」。えっ!すごいの注文しはる。目の前に出てきた升酒と盛り塩。ちょいと塩をつまんで升の角に置き、口元へクイっと。立ち位置周辺をお絞りで拭き拭き、常時綺麗な状態でキープ。粋やなー!感心していると、右側からただならぬ熱い視線。齢70くらいのじいちゃん。目を細めながら、笑みを浮かべながら、うんうん頷きながら、その視線は外人さんにロックオン。暫くして「お姉さん、お愛想」、片言ながら去り際もすばらしい。「達者な外人さんやったねー!」パスを出してみると、じいちゃんの口から言葉があふれ出す。作法を理解したあの酒飲みは大したもんやと。色んな外人がおるけど地域にどれだけとけ込めるのかが重要なんやと。まだ御輿を担ぐ身分やけど今度の祭はあいつに担がせたいと。熱いメッセージフロムじいちゃん。「また会おな、これいる?」と、この店のサービス券。やったーこれで10枚、次は一杯タダ酒やでー。

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